HACCPとは
Hazard Analysis and Critical Control Point HA=危害要因 を分析し、CCP=重要な工程 を継続的に監視・記録する工程管理システムです。カナダ・オーストラリアでは1992年より順次導入、1993年には国際機関であるCAC(Codex Alimentarius Commission)にて採択されました。日本でも1995年より導入が進められ、食品製造業界における大規模層(販売金額50億円以上)では約8割の事業者が導入済みの一方、中小規模層では27%にとどまっていました。2020年の農林水産物・食品の輸出額1兆円、2030年の輸出額5兆円を目指すべく、海外の安全基準に対応するHACCPシステムの普及を図る目的のもと、2020年6月より義務化の運びとなりました。
全ての食品等事業者が対象です
1日限りの露店、個人農家など、規模の大小にかかわらず全ての食品等事業者が対象です。事業者が衛生管理計画の策定やその遵守を行っているかについて、保健所等が営業許可の更新時や通常の定期立入検査等の際に確認。事業者が衛生管理計画の策定及びその遵守を行わない場合、まずは行政指導が行われます。事業者が行政指導に従わず、人の健康を損なうおそれがある、飲食に適すると認められない食品等を製造等した場合には、改善が認められるまでの間、営業の禁停止などの行政処分が行われることがあります。