審査実施プログラム
1. プログラムの概要
1.1 目的
HCA-HACCP認証審査実施プログラム(以下、「本プログラム」という。)は食品等事業者が一般社団法人HACCP国際基準認証協会(以下、「HCA」という。)が定めた要求事項に適合した食品安全管理の取り組みを実施していることを証明するためのプログラムである。
本プログラムは食品等事業者が食品安全の国際基準であるHACCPを活用し、自らの食品安全レベルの向上に積極的に取り組んでいることを第三者的視点で審査、認証することにより、公衆衛生の発展に寄与することを目的とする。
本プログラムはHCAが開発し、管理運営するものであり、本プログラムに関わる著作権その他の権利はHCAに帰属する。
HCAは本プログラムを年に1回以上見直し、必要に応じて改定する
1.2 対象カテゴリ
本プログラムの認証対象は食品衛生法に基づく営業許可を要する全ての食品製造施設であり、日本国内に製造所があることを条件とする。
認証は施設ごととするが、製造する一部の製品、製品群のみでの認証を受けることも認められる。
1.3 認証基準
本プログラムにおける認証基準はHCAが作成・管理し、「HCA-HACCP認証基準」(以下、「認証基準」という。)に記載する。
1.4 プログラムの見直し
本プログラムおよび関連する文書類はHCAが年に1回以上見直し、必要に応じて改定する。
改定された場合は、速やかにその旨を公開または関係各所に伝達する。
2. 審査および認証
2.1 審査の種類
審査の種類および対象、実施時期、認証有効期限は下記の通りとする。
2.2 審査および認証の申請
- 審査および認証を受けようとする事業者は「様式1:HCA-HACCP認証申請書」(以下、「申請書」という。)およびHACCPシステムの全容が確認できる文書類(以下、「HACCP文書類」という。)をHCA事務局に提出する。
- HCA事務局は提出された申請書に記載もれ、誤記などの不備がないことを確認の上受理し、審査員を選定する。
なお、当該事業者に対して本プログラムに関するコンサルティングを行った者はコンサルティング終了後2年を経過するまでは当該事業者の審査を実施することができない。
審査実施日は事業者および審査員と打ち合わせの上、HCA事務局が決定する。 - 審査員は事業者から提出された申請書およびHACCP文書類の内容に基づいて審査に必要な日数を計算し、審査計画を作成する。
- HCA事務局は審査員が作成した審査計画に基づいて審査費用の見積もりを作成し、事業者と合意の上、審査契約および機密保持契約を締結する。
2.3 審査および認証の実施
- 審査員は「HCA-HACCP審査基準」(以下、「審査基準」という。)に基づき、HACCP文書類の確認および現地審査を実施する。
- 審査員は審査終了後、速やかに「様式3:審査結果報告書」(以下、「報告書」という。)を作成し、事業者およびHCA事務局に伝達する。
また、必要な場合には「様式4:是正要求および是正報告書」(以下、「是正要求書」という。)を作成し、事業者に提出する - 是正要求書が発行された場合、受け取った事業者は速やかに是正に着手し、是正結果を是正要求書に記載し、審査員に提出する。
- 審査員は提出された是正要求書の内容を確認し、是正内容が妥当であると判断した場合、報告書、是正要求書およびその他必要な文書類を認証審査会に提出する。
- 認証審査会は審査員からの提出文書類を基に審査結果および内容が適当であるかを判断する。適当であると判断した場合、認証審査会はその旨を審査員およびHCA事務局に伝達する。
- HCA事務局はHCA-HACCP認証書および認証マークを発行し、事業者に伝達および送付する。
- 認証された事業者はHCA-HACCP認証事業者ホームページにて公表する。
2.4 審査の場における指導および助言
審査員は事業者の自律性を損なわない範囲で、審査の場で事業者に対して指導および助言を行うことが認められる。
2.5 認証マークの取り扱い
認証された事業者は認証マークの取り扱いに際し、下記の規定を遵守する。
- 認証マークは広告宣伝用資料、名刺等の印刷物、ウェブサイト等に使用することができる。
- 認証マークを使用する場合、規定されたデザインの変更はしてはならない。また、法令や公序良俗に反すると認められるような使用、および本プログラムの目的に反した使い方をすることはできない。
- 認証マークの有効期限は認証された日から認証が取り消しされる日までとする。
- 第三者が認証マークの著作権やその他権利を侵害している、または侵害しようとしている事実を発見した場合、速やかにHCAに通知する義務を負う。
- 認証マークの使用に関して第三者との係争、審判、訴訟等が発生した場合、要した費用は、事業者が負担するものとする。
- 事業者がマークの使用に関係して第三者に損害を与えた場合には、当該事業者がその損害について全責任を負うものとし、HCA、その他の第三者は一切の損害、損失または責任を負わないものとする。
2.6 認証の取り消し
HCAは下記の場合、本プログラムにおける認証を取り消すことができる。
- 事業者から「様式2:HCA-HACCP認証取り消し申請書」による取り消しの申請があったとき
- 事業者が不正な手段により認証を受けたとき
- 事業者が本プログラムの要求事項に適合しておらず、改善の見込みがないとき
- 事業者が維持、更新、臨時審査の実施を受け入れないとき